撮影：2003年7月
撮影：2003年7月
郵便事業は明治政府により確立されたシステムであるのはご存知かと思いますが、「郵便局」の名前が登場したのは明治8年（1875年）1月1日、郵便局の貯金事業が始まったのは同年5月2日です。その後、明治18年に逓信省が設置されて以来、細かな変遷を省くと、郵便局は概ね、戦前は逓信省、戦後は郵政省の管轄でした。それが、平成13年（2001年）の郵政事業庁設置から、平成15年の日本郵政公社設置、平成19年の郵政公社民営化(予定)と、ここ数年で郵便局は誕生以来の改変期にさらされていると言えます。
そんななかでもやはり変わらずに受け継がれているものはあり、写真の丸栖郵便局は明治36年（1903年）開設、和歌山市の東隣、和歌山県貴志川町にある郵便局です。建物自体は変わっても、昔から地域の人の利便に貢献してきた施設は、これからも変わらずに在り続けて欲しいものです。