旅行貯金とは

局巡り用通帳

旅行貯金。どこぞの金融機関の商品ではありません。これは、郵便局の通帳を持っていれば誰でもできるものです。
日本中に約2万5千ある郵便局。街中の大きな郵便局にも、近所の小さい郵便局にも『局名印』という、その郵便局の名前が入ったハンコがあります。これをその郵便局で貯金したついでに通帳に押してもらうのが『旅行貯金』です。右のような感じで押していってもらうわけですね。なかにはイラストやキャラクター、キャッチコピーの入った珍しい局名印もあります。
旅行に行ったときに、通帳にご当地の郵便局のハンコが押してあれば記念に残りますね。

旅行貯金をするに当たって何か規定は?

いくら入れなければならない?

特に何円入れなければならないという規則はありません。郵便局の規定によれば、10円以上なら1円単位でOKです。ただし、残高が預入限度額(1000万円)を超えるような預入は出来ません。この範囲を守りさえすれば、10円だろうか1万円だろうが自由に決められます。もちろん払戻をして押してもらうのもありでしょう。そう、あなたは自由です。

特別な通帳は要るの?

旅行貯金で使う通帳、何も『旅行貯金用』に発行されたものではなく、右のように普通に窓口で発行される通帳です。単にあいた欄にハンコを押してもらってるわけですね。窓口で「局名印をお願いします」と言えばあとは局員さんのほうで処理してくれます。
郵便局では、通常貯金の通帳は一人につき2冊まで持つことが出来ます。通常貯金には毎年4月1日に付く利子のうち、いくらか(利子全額というのもアリ)を国際貢献のために寄付する「国際ボランティア貯金」という制度があります。その機能がありのものとなしのもの、この2つが持てるわけです。「口座振替とかをセットしているから、その通帳でやっちゃうとなんだかごちゃごちゃしてくる」場合で、現在通常貯金の通帳を一冊しか持っていない場合は、もう一冊つくるのも手です。
2005年10月補:このほど、ボランティア貯金云々は関係なく一人一冊にするように、と窓口で利用者に通達するようにとの指示(公社から?)があったらしいです。ただ、私の場合9月に更新した時には何も言われなかったので、公式にはどうなのかとかは未確認情報です。
ただし、通帳が二冊あるといっても、預入限度額は2冊あわせて1000万円までです。お間違えなきよう。
なお、最近郵便貯金の預入限度額に対するチェックが厳しくなり、通常貯金の通帳をすでに同じ名義で3冊以上持っている場合は、解約するなりして2冊以下に減らすよう、窓口で求められます。そのままほっておくと、通帳記入欄が無くなったときに通帳の更新(繰越)ができなくなる恐れがあります。

以上のように、あくまで旅行のついでにやるのが旅行貯金です。

では、貯金旅行とは

旅行貯金にはまってくると今度は郵便局で貯金するために旅行するという本末転倒な事態にになってきます。これを貯金旅行(もしくは貯行旅金)といいます。
言ってみれば、「全国規模の無期限スタンプラリー」でしょうか。
ひどい事態になると、貯金する額以上のお金を使って郵便局に行く、ということにもなってきますが。


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